
97年12月
12/06/97 (土)
写真展用のポートフォリオを新たに六切で作成する事を考えている。現在のポートフォリオはオリジナルのスライドフィルム(ポジ)で構成しているため、万が一の事故の場合は写真展そのものの開催が危うくなる。クリスタルタイプの六切カラープリントで今回写真展に出展する42枚のポートフォリオを作成した場合、一枚辺りのプリント料金が3000円かかったとしてプリント代だけで約13万円かかる。一見高いようだが、以下の利点がある。
- まず、言うまでもなくオリジナルのポジを使用していないため、万が一ポートフォリオを紛失した場合でもオリジナルのポジでプリントを復元できる。(そもそもオリジナルのポジでポートフォリオを作成すること自体、危険)
- 35mmフィルムのスライドと六切プリントでは見栄えが違う。見る人に与える印象は六切プリントの方がはるかに強い。
今回の写真展関連のプリントは全てドイ・テクニカル・フォトで行う。まずプリントの前に、トリミング・覆い焼き・カラー補正等を全く行っていない素の状態で、キャビネでテストプリントを行い、テストプリントを元にプリントの指示を行う、という手順になる。
年内にテストプリント、来年早々にポートフォリオ用の六切プリント、来年春頃に写真展用の半切又は大四切プリント、といったスケジュールを考え、ドイ・フォト・プラザに確認したところ、ラボでは年末から年始にかけて現像・定着液を全部入れ替えるために、テストプリントの時のデータ(露光時間等)がリセットされてしまうそうだ。また、現像液も時間が経過すると疲労してしまい元データと食い違ってきてしまうため、テストプリントと本焼きの時間もあまり空けないようにした方がよいとのこと。....と言う事で、テストプリントは年明けに行い、1月中に6切のポートフォリオを作成し、ポートフォリオが出来次第、本焼きを行うというスケジュールにするのがよいようだ。来年は本業が忙しくなりそうなので、なるべく早め早めにスケジュールをこなして行こうと思う。
12/07/97 (日)
ポストカードのデザインを見直してみた。ポイントは以下の点だ。
- 写真展の現時点での最有力候補のタイトル「風の景色 - Scenes of Wind」を写真展名に使用する
- 写真の面積をより大きくする
- 文字を白抜きにし、写真の上に配置する
- ドイフォトプラザの他の写真展ポストカードを参照し、写真展に必要なデータを記載する
出来上がったのは右のようなもの。これで3つめのドラフトだ。
使用している写真は空の部分が多いため、この部分に文字を配置した。こちらの方が写真の大きさを大きく出来るために、広々とした印象を与えられるのではないかと考えた。
また、作者名は左上に、写真展タイトル他は右下に、と対角線上に配置した。左下と右上に配置する手もあるが、右上に配置すると写真の複葉機の進路を妨害してしまう印象を与えかねないので、この配置とした。
前のものよりは少々よくなったような気がするが、どうだろうか? しばらく寝かせてみて、さらに他の写真展のポストカード等を参考にし、もう少し時間をかけて考えてみようと思う。
12/21/97 (日)
昨日から今日にかけてホームページのロゴ画像を中心にデザインを見直した。従来は黒いバックに黒い文字を配置し光が背景から当たっているイメージでほとんど全てのロゴ画像をデザインしていたが、今一つインパクトに欠ける。そのため、全体的にロゴ画像のイメージを統一しつつ、各コーナーロゴ画像毎に色を微妙に変えて特色が出るようにした。
ホームページの全体的な印象は大分変わったのではないかと思う。
12/23/97 (火)
引き続き4つめと5つめのポストカードのドラフトを作成してみた。今回のポイントは以下の点だ。
- 使用する写真を、Surfer's Paradiseで撮影した青い空に赤い複葉機のものから、Maldivesの夕景と米国White Sands国定公園の白い砂丘の波紋と足跡の2点に差し替えてみた。
- 写真の下にURLを明記した。
- 写真の下に撮影場所と撮影時期を明記した。
- 「風の景色」のロゴを変更した。具体的には、流隷体をフォントとして使用し、「風の景色」の4文字のうち「の」の大きさを漢字3文字と比べて2/3の大きさにし、それぞれの文字を独立して20度から30度程時計方向と反時計方向に回転させた。
- 「永井孝尚写真展」のフォントをゴシックから平成明朝体に変更した。
- 「Scenes of Wind」と「Photo Exhibition by Takahisa Nagai」のフォントをBillboardに変更した。
- 米国White Sands国定公園の写真を使用しているポストカードに関しては、使用している写真と区別が付くようにロゴの色を白から黒に変更した。
- ロゴの配置をそれぞれの写真の構図を考慮して変更した。
出来上がったのは以下のようなものだ。
左側のポストカードで使用している写真は、米国New Mexico州のWhite Sands国定公園で撮影した。湖に溜まった石こうが干上がってできた白い砂丘に出来た波紋に足跡が付いたものだ。ちょっと抽象的で分かりにくいようにも思うが、デザイン的に面白いと思い、この写真を使ってみた。 右側のポストカードで使用している写真は、'90年にMaldivesで撮影したものだ。ポストカードに使用する写真としては、このような写真が無難かもしれない。
現時点では、URLを併記した写真展のポストカードはまだ数が少ないのではないかと思う。
来年の早い時期にポストカードの印刷を始めようと考えているので、あと1ヶ月程の間に最終的にデザインを決めようと思う。
12/29/97 (月)
「写真展日記」に書いたことをある程度まとめたFAQ的なものを作成しようと考え、作業を始めた。 名前を「写真展FAQ」として、典型的な質問項目をリストアップしてみた。 また、従来の「写真展日記」のコーナーに「写真展日記」と「写真展FAQ」の二つのリストが出来るため、「写真展日記」のコーナー名を「写真展をやろう!」に変更した。
新しいコーナーが出来る度にそのロゴ画像が必要だ。「写真展をやろう!」「写真展FAQ」のロゴを作成し、「写真展日記」のロゴも他の二つに合わせて作り直した。
リストアップした質問項目に対する回答を順次作成してみたが、しっかりと回答を書くのは思ったよりも時間がかかる。この日は2つの質問に対して回答したのみだった。
12/30/97 (火)
朝、町田に行ったついでに「メディアバレー」(パソコン量販店)に行ってみたが、そこでアルプスが販売している昇華型カラープリンターMD-1300J/Dを見てちょっとしたショックを受けた。全く写真と同等の画質だ。「誕生、まったく写真プリンター」というコピーはまさにピッタリ。標準価格は59,800円(Windows用)だ。数十万円もするプリンターでは既に数年前にこの画質は実現しているが、実売5万円以下の価格帯でこの画質を実現していることに驚いた。発売されてから既に2−3ヶ月経過している。私はちょっと遅れているのかもしれない。
今まで「写真画質」をうたった普及型プリンターの代表格として、エプソンのPM-700CとアルプスのMD-2300D/Jがある。しかし、この二つは写真作品を作る事を考えると何点か問題があった。
PM-700Cは、後継機のPM-750Cと並んで、インクジェット方式普及型カラープリンターでは最右翼だ。私自身愛用しており、従来のインクジェット方式では考えられなかった印刷品質のよさ、ランニングコストの安さ、使い勝手のよさは気に入っている。しかし、やはりインクジェット形式の宿命か、ノズルから吹き出たインクがドットになって目立ってしまうことがある。特に肌色等の微妙なトーンが連続する写真では特にそれが目立つ。普通に見ると気にならないが、近くでよく見ると、本来肌色で表現しなければならない範囲にうっすらと黄色いインクが広がり、その上を青いドットがまばらに打たれていたりする。普通の写真のプリントでは、このようになることは決してない。もちろん、これは写真展等に出展する写真作品を制作する事を前提に考え評価しているために条件が厳しくなっているので(エプソン自身はPM-700Cで写真展に出展する作品を印刷する事は前提として考えていない筈だ)、通常の年賀状への写真印刷等の場合には問題ない。 実際、広告代理店等がプレゼンテーションでグラフィックデザインを出力する必要がある場合等は、PM-700Cで印刷するケースが多いそうだ。プレゼンテーションの場合は、全体の色再現性等を損なうことなく内容が正確に伝わることが第一なので、PM-700Cで必要十分なのだろう。 もう一つ、PM-700Cのインクが水で滲んでしまう点も大きな欠点だ。水彩画をイメージすればいいと思うが、印刷した紙を水に濡らすとグチャグチャになってしまう。 しかし、これらの点を除けば、PM-700Cは他人に勧められる素晴らしいプリンターだ。
MD-2300D/Jは昇華型カラープリンターだけあって印刷品質は素晴らしい。実は、PM-700Cを購入する際にはMD-2300D/Jも検討した。 印刷品質はPM-700Cよりも上なのだが、二点不満があった。まず、印刷面に縞縞が出来る。どうもプリンターヘッドの跡のようだ。表面がこのようになっている作品を写真展に出す事はできない。 次に、ランニングコストだ。印刷一枚辺り200-300円かかる。
「写真展に出展するに足る印刷品質を持つ普及型カラープリンターがなかなか出てこないなぁ」と思っていたのだが、MD-1300D/Jは以下の点で画期的だ。
- A4で全く写真と同等の印刷品質が得られる。MD-2300D/Jで見られた縞縞も発生しない。
- ランニングコストがMD-2300D/Jと比較して安く抑えられている。説明資料によると、ランニングコストは半分になっているそうだ。
- 印刷された紙が水に濡れても滲まない。日に当っても色褪せしにくい。
この画質であれば、写真展に出展する作品を作れそうだ。作品一枚辺りの引き伸ばし料金は、テストプリントも入れると、大四切や半切では5,000円以上する。これが40枚余りあるとプリント代だけで20万円以上かかることになる。実売5万円以下のカラープリンターが使えれば、ランニングコストを考慮してもかなり安く出費を押さえられる。
しかし、いくつかの点が気になる。
- 実際にこの画質で印刷する際に、データ容量がどの程度になるかによって、現在使用しているPCでは処理できない可能性がある。店で配布しているサンプルのプリントにはデータ容量が書いていない。A4の大きさを600DPIでフルカラーイメージとして持つと、91MBになる。300DPIでも22.7MBだ。A4 600DPIの画像が必要な場合、私のPC(メモリー64MB, 486 DX4 100MHz)ではメモリー上に画像を展開できないので買い替える必要がある。300DPIでも処理できるかどうかギリギリの線だ。
- ドイフォトプラザ渋谷に出展する作品の引き伸ばしは全てドイテクニカルフォトで行う事になっており、新年早々に引き伸ばしの準備を始めることにしている。ドイフォトプラザ渋谷からの了解が必要だ。
- MD-1300D/JはA4までしか印刷できない。従って当初大四切か半切で考えていた作品の大きさをかなり小さくする必要があるが、これでは表現意図を表現手段に合わせる事になってしまい、本末転倒だ。
- レタッチは全て自分で行う必要がある。一枚3時間かかるとして、40枚では120時間かかる。土日は一日中8時間行うにしても、2ヶ月かかる。(逆に言えば全て自分でコントロールできる訳で、これはメリットにもなる)
1.に関しては、実際にA4 300DPIの画像を私のPCで処理できるかどうか確認してみた。Nikon Coolscan II (フィルムスキャナー)から最大解像度(3600x2400)でサンプル画像を読み取ることは出来た。Photoshop V4で画像の回転も出来た。画像読み込みの際についているゴミ取りもPhotoshop V4で行ってみたが、今までホームページに掲載していた画像に比べて格段に大きい画像なので、非常に小さなごみまで目立ってしまい、ゴミ取りには結構時間がかかる。しかも、スワップが頻繁に発生してしまい、重い。PM-700Cに印刷してみると、10分程かかって印刷できた。A4 300DPIなら、私のPCを買い替えることなく作業できそうだ。スワップが頻繁に発生するとは言え、486マシンもなかなか馬鹿にできないものだ。
MD-1300D/Jで写真展の作品が作れないものか、もう少し考えてみようと思う。
今日は他に「写真展FAQ」の2つの質問に回答を追加し、他の質問に関しては「(準備中です。もう少々お待ち下さい)」と書いて、ホームページに掲載した。
12/31/97 (水)
「写真展FAQ」の残りの8つの質問に回答を用意し、ホームページに掲載した。書き始めてみると書きたい事が沢山ありなかなか書き終わらなかったが、ひとまず完成した。 取り敢えず年内に形が出来上がったので、ひと安心だ。
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