97年11月

11/02/97 (日)

写真展案内用ポストカードのデザインを開始した。

ほとんどの人達は、写真展案内用ポストカードからどのような写真展かを想像し、自分が写真展会場まで足を運ぶ価値があるかどうかを考え、会場に行く・行かないを決める。この時の判断材料はポストカードの写真しかない。この意味で、写真展案内用ポストカードに使用する写真の選択は大変重要な意味を持っており、ポストカード自体で写真展全体を表現できなくてはならない。

48点の中からどの写真をポストカードに選ぶかを考えた。最終的に選考に残ったのは、Maldivesの子供1点/ウェイター1点/夕景2点、Yosemiteの朝2点、New Mexicoの白い砂丘2点、Surfers Paradiseの青空2点/サーファー2点、Byron Bayのハングライダー2点の合計14点。ポストカードを受け取る人達の感じ方を想定し、どの写真が一番写真展の狙いを表現しているかを考えた。

まず、サーファーの2点はやや哀愁が漂っており全体的に明るい印象の写真展全体の中ではアクセントにはなるもののちょっと異質だ。Maldivesの写真は人によっては南国の島がモチーフだと受け取る可能性がある。Yosemiteの写真も気に入っているが、これはどちらかと言うとアンセル・アダムスの風景写真風である。白い砂丘の写真は一枚だけ抜き出すとやや抽象的な印象があり写真展のイメージが形成できない。このように考えた末、Surfer's Paradiseで撮影した青空に赤い複葉機が飛んでいる写真を使用する事にした。私は知らず知らずのうちに空の写真ばかり写しているのだが、この写真はその私の性格をよく表わしており、海外の空気感も出ているし、抽象的ながらも写真展全体の印象をよく表わしている。

次に、ポストカード上のテキストだ。これは全て英語で構成してみる事にした。

Postcard Draft 1 以上を決めれば、Photoshopでの作業は簡単だ。出来上がったのは右にあるようなポストカードだ。(実際に作成した画像をホームページ用に縮小したもの) これはまだドラフト第一版で、今後変更する可能性が大きい。具体的には、写真展名"So Comfortable!"は写真展をよりよく表現できるタイトルを今後考え付いた場合には変る可能性があるし、さらに、実際にドイフォトプラザ渋谷でこのドラフトを見ていただき問題がないか確認していただく必要もある。

問題がなければ、この画像を実物大に印刷したプリントアウトを見本にし、写真のスライドのデュープを印刷会社に送り、版下作成の上、写真展案内用ポストカードを印刷する事になる。

尚、デュープとは、オリジナルのスライド又はネガから複製したフィルムのことだ。予めデュープを作成しておいて、印刷会社で版下を作成する場合にこのデュープを使用するようにすれば、トラブルでデュープが紛失しても原版は確保できる。過去、雑誌等に掲載した時にデュープでなくオリジナルを送って原版のスライドを紛失されたことが2回あった。この2回とも大変気に入っていた写真であったため、ショックが非常に大きかった。今後はこのようなことは出来るだけ避けたいと思う。

版下を私の方で作成する方法もあるが、私はこの手のソフトはPhotoshopしか持っていないため、印刷会社に版下作成をお願いすることにした。Photoshopでは全てイメージで処理されるため解像度をかなり上げても印刷するとフォント部分にどうしてもギザギザが出てしまう。また、私は大容量メディアはZIPドライブしか持っていない。ZIPドライブはほとんどの印刷会社が使用しているMac版と私が使用しているWindows版間でデータ互換性がない。印刷会社にPhotoshopのデータ(TIFF形式)を送るためには新たにMOを購入する必要があるが、他にMOを使用することはないので、余計な出費になってしまう。このため、自分で版下を作成するのは見送る事にした。


11/04/97 (火)

ドイフォトプラザ渋谷でポストカードについて打ち合わせを行った。

ポストカードについて
Doi Logo 日曜日に作成したドラフトは、おおまかなデザインはOKとのこと。一点問題があるのは、「ドイフォトプラザ渋谷」のロゴの部分。私のドラフトではこの部分は横文字にしているため、どこのギャラリーで写真展を開催するのかが分かりにくい。例えば、写真ギャラリーでは掲示板等でその時期に開催されている写真展の案内を掲示している。よその写真ギャラリーが送付してくるポストカードを掲示しているものだ。休日等に写真展のハシゴをする人は、写真ギャラリーの掲示板に貼ってあるポストカードを見て、他のギャラリーでどんな写真展を行っているかをチェックする。それぞれの写真ギャラリーは独自のロゴを持っていて、このロゴによってポストカードを見ただけでどこのギャラリーでその写真展が開催されているのかが直感的に分かるようになっている。ドイフォトプラザ渋谷では右にあるようなロゴを使用している。従って、このロゴが入るようにデザインを若干変更する必要がある。
ちなみに、ポストカードはあまり早めに作成するとポストカード自体が若干劣化してしてしまうそうだ。実際に、4年前に私が作成したポストカードを最新のポストカードと比較してみると、紙自体が明らかに若干黒ずんでいる。2−3ヶ月程度の差でそれ程劣化することはないにしても、必要以上に早めに作成することもないようだ。

写真展のタイトルについて
現在のタイトル"So Comfortable!"は一般にはちょっと分かりにくいタイトルのように思うので変更することを考えている。タイトルの最終決定はいつまでに行えばよいか尋ねたところ、パブリシティ等に通知する等の関係で、来年3月頃まででとのことだった。ポストカードは来年早々に作成する予定で、この時点でタイトルは決まっている必要があるので、逆に言えば十分に余裕がある。

帰り際にポストカードに使用する写真のデュープフィルム作成をお願いした。


11/07/97 (金)

Postcard Draft 2 火曜日の打ち合わせを元にポストカードを若干修正した。イタリックの文字は分かりにくいので普通の文字に変更し、ドイフォトプラザ渋谷のロゴを入れた。また、タイトルは"So Comfortable!"は一般には若干分かりにくいので"Vacance!"(但しタイトルは暫定的なもの)にし、フォントは斜体でなく正常の文字に変更した。出来上がったポストカードは右のようなもの。

また、今日はポストカードの印刷についても印刷会社に電話で確認してみた。

この会社は、愛知県豊橋市にある「東海」という会社だ。「日本カメラ」という写真月刊誌に毎月広告を出している。私は毎年この会社にお願いして自分の写真でポストカードを作成し年賀状として使用している。料金は割と安く、500枚のポストカードを印刷した場合は13,000円、1,000枚印刷した場合は15,000円だ。これに版下料金約5,000円が加算される。私は毎年年賀状を150-200枚出すが、印刷料金は部数が少々増えてもあまり変わらないことと、年賀状以外でもポストカードを使用する事を考えて、毎年1,000部印刷している。

まず、Photoshopで今回のように作成したサンプルと写真原稿(実際はデュープ)を付けサンプル通りにポストカードを作成できることを確認した。校正を行う際にはサンプルを郵送していただくことも可能だ。また、写真の境界線をこのドラフトのようにボカすことができるかどうか確認したところ、別途原稿作成料が8,000円程かかるが可能とのこと。また、ポストカードの宛先面に写真ギャラリーの地図等を印刷できるか、という点についても確認したところ、原稿からスキャニングする方法になるので、原稿が白地に黒い線や文字でクッキリ印刷されているものであれば問題ないとのことだ。例えば水色の地に青い文字等だとうまく読み取れず原稿もうまく作れないらしい。ドイフォトプラザ渋谷で実際に使用されているポストカードをサンプルに使用するのだが、実際のポストカードの地図やロゴは全て白地に黒い文字で印刷されているのでこれも問題はない。これにも別途原稿作成料が数千円かかる。

近いうちに今回作成したポストカードのドラフトをドイフォトプラザ渋谷に持っていき、確認をしていただく予定だ。


11/22/97 (土)

11月7日に作成したポストカードのデザインで問題ないことをドイフォトプラザ渋谷に確認した。これで大体のポストカードの基本型はできた。後はタイトルを決定し、デザインをよりよいものになるように練っていくことになる。

また、実際にポストカードを作成する際には、URLを併記することも考えている。 世の中の写真展案内のポストカードを見ると、URLが書かれているものは滅多に見かけない。 TVコマーシャルでも商品のURLが紹介されているのに比べると、写真の世界はやや遅れている感が否めない。


11/23/97 (日)

写真展開催を念頭に置いて、ここ1週間ホームページ改装の準備を行っている。このホームページを開設した当初は、写真作品発表と他サイトへのリンク集が中心のギャラリーだったのでホームページ名を"N's Photo Gallery" (その前は"Photo Plaza Web Gallery")としたが、その後、米国とオーストラリアの旅行記やこの写真展日記が出来、"Gallery"という名前からかなり離れつつあるので、よりホームページの性格を表現できる名前に変更しようと考えている。また、ホームページのデザインも一新する予定だ。

基本的なホームページの構成は"N's Photo Gallery"を踏襲するが、ロゴのデザインや、写真画像もほとんど作り直す予定だ。タイトルロゴを一貫したイメージで10種類以上デザインする必要があり、レタッチし直す写真画像が全部で100点以上、さらに英語版と日本語版のページがあるので、かなり手間がかかる。また、"So Comfortable!"のコーナーの作品を写真展のイメージに合わせて再構成するかどうかも決定する必要がある。最終的に再構成の準備が終わりアップし直すまでには、あと1−2週間かかりそうだ。



11/24/97 (月)

10月12日の写真展日記でも書いた東京湾横断ハーフマラソンに出場した。これは東京湾アクアラインの開通を記念して、川崎浮島トンネル入口から海底トンネルを通り木更津人工島(海ほたる)の先で折り返して川崎浮島に戻ってくるという21.0975Kmのコースだ。

この日は快晴に恵まれ絶好のマラソン日和だったが、スタートから10Km地点まではひたすらトンネルの中を走るというコース。しかし、1時間をかけてトンネルを出て、折り返し地点で涼しい風を受けながら見た東京湾の景色は絶景だった。 ランニングハイの状態で脳内快楽物質が分泌されていたであろうことも手伝って、非常に感激した。 カメラを持っているべきだったとちょっと心残りだったが、こういう状態で撮影した写真は、往々にして思い入ればかりでいい写真にならないのもまた事実だ。

参加者の最高齢は84歳の男性と82歳の女性だった。二人とも完走したようで全く頭が下がる思いだ。私自身は初めての大会参加だったが、2時間20分で何とか完走できた。ちなみに、一緒に参加した今年66歳になる父は2時間5分で完走した。ジョギング歴は十数年だが、3年前(63歳)の1時間45分がベスト記録だ。この記録には当分追い付けないだろう。

ジョギングを始めて半年間、今年の目標であるハーフマラソンを完走できた達成感は非常に大きいものだ。 筋肉痛で張っている足の痛さも、自分の身体が生まれ変わろうとしている実感が感じられて、また心地よい。 是非機会があればまた参加したいと思う。



11/25/97 (火)

ひとまず、ホームページ改装を行った。ホームページ名は"Cyber Photo Space"とし、"Gallery"という名前を取り除いた。これは、当初の作品発表のギャラリーに、旅行記や写真展日記等が加わり、範囲が広がってきたためだ。全体的には「白い」イメージから「黒い」イメージに変更した。

"So Comfortable!"のコーナーについては、近々写真展のイメージに合わせてコーナーを再構成する予定なので、従来通りとした。従って、"So Comfortable"のコーナーには暫定的に旧ホームページ名である"N's Photo Gallery"という名前も残っている。

あと、1週間程かけて残りを仕上げたい。


11/29/97 (土)

ここ数日、"So Comfortable!"のコーナーの再構成を行っている。

構成は写真展説明用のページと同じにし、デザインは他のコーナー("Tokyo Bay Area"と"Graceful Flowers")と同じイメージにする。タイトルも「風の景色」(英語名"Scenes of Wind")に変更する。また、再度セレクションを行い作品を絞り込む。48点の作品から8点を削除し、2点追加し、3点を差し替る予定だ。現在25点の作品を掲載している"So Comfortable!"のコーナーは、「風の景色」になると42点の作品が掲載される事になる。

スキャナーで作品を読み込んだり、英語版を作成したり、と思いの外時間がかかる。この日は必要な全ての写真をスキャナーで読み込み編集した上で、コーナーのトップページを作成した。

新しいホームページを作成するのと同じ程度の作業量がかかるが、このコーナーが写真展そのものになるので、しっかりと仕上げたい。


11/30/97 (日)

昨日に続けて「風の景色」の再構成を行う。各作品の拡大画像の作成し、英語版も作る。新規にロゴ画像も作成した。夕方頃に必要な全てのファイルを作成・変更し、ホームページに登録した。"So Comfortable!"のコーナーに掲載されている作品と写真展の作品が一致していないことが懸案だったが、これで一致できた。写真展とホームページを連動させる土台が一通りできた。ひとまず、ホームページの更新はこれで終わりだ。

この丸2日間はかなり集中してホームページ更新を行った。今日は早めに寝ようと思う。