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■■■■『プロフェッショナル・サンデー・フォトグラファーへ!』■■■■
「写真がライフワーク」と考える写真家のためのメルマガ
                     http://www.takahisanagai.jp
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■■■今回のポイント■■■
今回から、第七の心得「そして何よりも、写真を楽しむ」。
そもそも、何で写真を撮るのか、改めて考えてみましょう。

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 本メルマガは、「ライフワークは写真」と考える方々に、
 プロフェッショナル・サンデー・フォトグラファーという生き方
 を提案します。

 7つの心得を順番に紹介しています。(詳しくは下記参照)
http://www.takahisanagai.jp/photoexhibition/psp/psp-backnumber.html

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第044号:2005/07/24
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■■■目次■■■
【改めて、七つの心得について】
【第七の心得:写真を楽しむ 1】
【あなたの声を聞かせてください】
【『風の写真館コレクション』より】
【あとがき】


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【改めて、七つの心得について】
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本メルマガでは、七つの心得を以下の通り紹介してきました。

 第一の心得:第4〜6号
 第二の心得:第8〜15号
 第三の心得:第16〜20号
 第四の心得:第21〜29号
 第五の心得:第30〜34号
 第六の心得:第35〜43号

いよいよ残りは一つとなりました。

ここで改めて七つの心得を見てみましょう。
詳しくは、バックナンバーを参照ください。
http://www.takahisanagai.jp/photoexhibition/psp/psp-backnumber.html

【第一の心得】写真を趣味ではなく、ライフワーク、自己表現手段
 と捉え、「写真とは何か?」を考え続けている

【第二の心得】数十年という人生の中での長い時間スパンで、自分
 だけのテーマを追い続け、撮り続ける

【第三の心得】最高の作品を作る道具として撮影機材には拘る。し
 かし、機材には溺れない

【第四の心得】自分の選んだテーマでは第一人者としてプロと同等
 の技術を持つ。但し、技術が全てでないことも知っている

【第五の心得】自分の作品に一番厳しい批評家は自分である。作品
 セレクションが撮影以上に大切と知っている

【第六の心得】作品発表の場を、自分で創る

【第七の心得】そして何よりも、写真を楽しむ

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【第七の心得:写真を楽しむ 1】
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第七の心得は、「そして何よりも、写真を楽しむ」です。

恐らく、このメルマガを読んでいらっしゃる方は、写真で何かを表
現したいと考えていらっしゃる方だと思います。写真を撮らない方
でも、何らかの表現形態について考えていらっしゃることと思いま
す。

ここで改めて、何故写真を撮るのか、考えてみましょう。

ちょっと昔話になりますが、私が学生の頃の話です。

母校の写真部は写真活動が活発で、1年間に写真を発表する機会が
3回以上ありました。学校祭、大学同士の交流写真展、喫茶店の壁
面を使った写真展、有志の写真展、等です。

年に3回写真展があると、新しいテーマを考えて、そのテーマの写
真を撮り、それをプリントして作品に仕上げる、その傍ら次の写真
展のことも考える、というように、常に写真のことばかりを考えて
いるような生活になります。

実際、私は工学部卒業なのですが、半分冗談で「私は写真部卒業」
と言っていました。

多くの写真展について、写真部の部員は出品を義務付けられていま
したが、私自身は写真が好きでしたので、夢中になって写真を撮り
続け、このような生活を楽しんでいました。当時の作品は下記サイ
トにあります。

http://www.takahisanagai.jp/photoworks/scene1981/scene1981.html

しかし、中にはこのように写真展が次から次へと訪れることを苦痛
に感じる人も多かったのも、残念ながら事実でした。

義務で撮る写真は、苦痛に感じる方が多いのではないでしょうか?

アマチュアが義務として写真を撮る必要性は、全くないと思います。

プロフェッショナル・サンデー・フォトグラファーは、ビジネスで
写真を撮っている職業的プロフェッショナルフォトグラファーとは
異なり、自分で主体的に写真を撮っています。

そもそも、ビジネスではないのです。
自分の人生の中の重要な一部分なのです。

「写真展があるから、撮らなければならない。面倒くさい」と考え、
写真を撮るのが苦痛に感じ始めたら、しばらく写真を休むべきなの
ではないかと思います。

写真展のスケジュールが決まり、そこに出展するために義務感で写
真撮影をしても、いい作品は撮れないと思います。(尚、写真展出
展を目標に写真を撮るのが悪いと言っているのではありません。こ
れは第六の心得で述べた通りです)

改めて、ここで質問です。
あなたが写真を撮っているきっかけは何でしょうか?

「表現したいから」
「写真が好きだから」
「楽しいから」
「たまたまカメラを持っていたから」

このような理由で撮っているのであれば、是非続けられることをお
勧めします。

「写真展に出品するように言われているから」

もし自発的な気持ちではなく、他人に言われてこのような気持ちで
写真を続けていても、楽しいでしょうか?
また、いい写真を撮れるでしょうか?

論語の中で私の好きな言葉に、

「子曰、知之者不如好之者。好之者不如楽之者」

という一節があります。

「あることを知っている者、それを好きな者も、楽しんでいる者に
は及ばない。 何事も楽しんで出来れば、成果も充実感も全く違う」

という意味です。

写真も全く同様であると思います。

プロフェッショナル・サンデー・フォトグラファーと、職業的プロ
フェッショナル・フォトグラファーを分ける一つの基準に、写真を
楽しんで撮っているかどうか、という点を入れてもよいかもしれま
せん。

次回は、様々な事例を見ていきたいと思います。

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【あなたの声を聞かせてください】
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第六の心得、いかがでしたでしょうか?
是非、あなたのご意見・ご質問・ご要望を聞かせてください。

mailto:news@takahisanagai.jp

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【『風の写真館コレクション』より】
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今回は、Tokyo Bay Areaシリーズから「静かな東京湾 - 川崎浮島、
1988」です。

早朝、川崎の浮島から羽田空港が見える岸で三脚を立てて海面を撮
影していました。スローシャッターで、静かな海の様子をカメラに
収めることができました。

http://www.takahisanagai.jp/collection/News/collection-039.html

『風の写真館コレクション』への登録は下記でどうぞ。
http://www.takahisanagai.jp/collection/collection.html

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【あとがき】
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20年近く前、日本橋にある著名な写真画廊のオーナーに私の作品
を見ていただいた際、

「楽しそうに撮っているねぇ」

と言われました。

この時は、その言葉の意味を深く考えることはありませんでした。
その後、写真展を経て今に至り、その言葉の意味を考えています。

産みの苦しみを感じつつも「楽しみながら撮る」という基本を崩さ
ないことは、プロフェッショナル・サンデー・フォトグラファーと
して重要なポイントなのではないかと思います。

第七の心得はそのような思いを文章にまとめようとしているもので
すが、前回のあとがきでも書きましたように、これから数回分お届
けする第七の心得をもって、本メルマガの一区切りとしたいと思い
ます。

全体を通してご意見・ご感想がありましたら、どんなご意見でも結
構ですので、是非いただければ幸いです。

では、また。
                          永井孝尚

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発行人:永井孝尚 mailto:mail@takahisanagai.jp

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