━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■■■■『プロフェッショナル・サンデー・フォトグラファーへ!』■■■■
「写真がライフワーク」と考える写真家のためのメルマガ
                     http://www.takahisanagai.jp
──────────────────────────────
■■■今回のポイント■■■
今回は、第六の心得のまとめです。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
≫≫本メルマガについて≪≪≪

 本メルマガは、「ライフワークは写真」と考える方々に、
 プロフェッショナル・サンデー・フォトグラファーという生き方
 を提案します。

 7つの心得を順番に紹介しています。(詳しくは下記参照)
http://www.takahisanagai.jp/photoexhibition/psp/psp-backnumber.html

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
第043号:2005/07/10
───────────────────────────────────
■■■目次■■■
【第六の心得のまとめ】
【ご感想のメールをいただきました】
【あなたの声を聞かせてください】
【『風の写真館コレクション』より】
【あとがき】


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【第六の心得のまとめ】
──────────────────────────────
●第六の心得は、「作品発表の場を、自分で創る」です。

●何故、我々は作品発表の場を創るか? それは他人に作品を見せ
ることで、作品自身が成長するからです。

●本来、作品はそれ単体で評価されるべきなのにも関わらず、自分
の知り合いに作品を見せる場合、「あなた」という個人に対する評
価も含めて、作品が評価されます。

●自分との関係性が低い人ほど、作品はそれ単体で評価されます。
従って不特定多数の人達に作品を見ていただき、忌憚のない評価に
晒すべきなのです。このような評価に晒し、揉まれることで、作品
自体が成長していきます。

●他人の反応は、他人が作品を評価する場に身を置けば無言で空気
として伝わります。それを感じ、作品をどのように成長させるのか
を考えることが重要であり、このプロセスを通じて、作品は成長し
ていきます。

●私も、写真展「Tokyo Bay Area」を通じ、会場の空気から様々な
メッセージを受けることで、作品が成長していきました。仮に、私
が他人に一切作品を見せることなく東京湾岸の作品を撮り続けてい
たら、作品は成長できなかったでしょう。

●作品発表の方法は色々あります。

1.写真コンテスト:版権の問題に注意が必要です

2.ホームページ:気軽に始められるが、それだけに、品質の高い
作品を厳選して掲載することが必要です

3.写真集出版(スポンサーによるもの):無名の写真家の場合、
多くの場合は出版費は折半です。出版社によっては、これが新しい
収入源になっていますので、注意が必要です

4.写真集出版(自費出版によるもの):全て自分でデザインでき
ますが、一般の書籍流通システムでは販売できません。最低数十万
円の経費がかかります。

5.写真展(合同展):自分の作品はあくまで写真展全体の一部で
す。自分の作品でメッセージを伝える力は弱くならざるを得ません。

6.写真展(個展):写真展会場の空間全体を使い統一したメッセ
ージを出すことが出来ます。時間的・労力的負担も大きい点、考慮
が必要。写真の力は確実に向上します。

●私は写真展(個展)を中心に考え、補足的にホームページで写真
展で発表した作品を常時アクセスできるようにする、という方法を
お勧めします。

●写真展は誰でも開催できる可能性があります。自由に自分の時間
が使えるプロフェッショナル・サンデー・フォトグラファーこそ、
写真展開催の近道にいます。但し、相当のエネルギーを注ぎ込む必
要があります。

●以下、写真展開催の方法についてご紹介します。


●ギャラリーを選ぶ際の考慮点は何でしょうか?

・写真ギャラリーは2種類あります。 一つは自分でお金を払いギ
ャラリーを借りるもの。もう一つはギャラリー審査に受かれば無料
で写真展会場を貸してくれるもの、です。

・是非後者の写真展を行う事をお勧めします。苦労が多い分、達成
感は非常に大きいものです。

・ギャラリーにより以下の違いがありますので適宜ご判断ください。

 ・自社製品の利用を義務付けるか?
 ・来客数
 ・ギャラリーの性格(扱うテーマ)
 ・交通の便
 ・ギャラリーのオープン時間

詳しくは下記へ
http://www.takahisanagai.jp/photoexhibition/psp/psp38.html

●何点位の作品を用意する必要がありますか?

・通常の写真展では作品数は40−50点位です。

・作品数を決定する際、以下を参考にしてください。

 ・ギャラリーの壁面長の合計
 ・作品のフォーマット

・審査の提出作品数は、必ずしも展示点数分は必要ありませんが、
展示点数の2−3割増(例えば40点展示する場合は50点程度)
を目安にするとよいと思います。セレクションで作品数は減りま
すし、審査後から写真展までの期間は限られています。写真展準
備の作業を考えると、他に仕事を持っている方は、審査通過後は
新規に作品を撮る時間がないと考えるべきです。

詳しくは下記へ
http://www.takahisanagai.jp/photoexhibition/psp/psp39.html


●写真展の費用は全部でどの位かかりますか?

数十万円程度かかります。明細は以下の通りです。

・作品のプリント料金
・作品の額装料金(加工料金含む)
・作品キャプション制作費用
・ギャラリーへの経費支払い分
・写真展案内状の印刷代
・写真展案内状の送付費用
・オープニング・パーティ
・写真展期間中の諸経費 (作品配送手数料、芳名帳、コメントノ
 ート、等)

詳しくは下記へ
http://www.takahisanagai.jp/photoexhibition/psp/psp40.html


●写真展審査の考慮点はありますか?

・写真展審査では「プレゼン資料」を提出し、審査されます。それ
自体で自分の作品を雄弁に語る資料であり、審査員はこの資料で作
品を判断し、審査決定を行います。

・どのような狙いでこの作品を撮っているか、再度自分で問い直す
絶好の機会でもあります。プレゼン資料作成には十分に手間をかけ
ましょう。プレゼン資料は以下の構成になります。

・作品(ポートフォリオ):「作品集」です。一旦優れたポートフ
ォリオを作れば、ポートフォリオがそのまま作品を語ってくれます。

・作品の説明資料:写真展全体の狙いと各作品の説明を記述します。
ポートフォリオの各作品と対応する形で説明文も付けます。

・作者の説明:主に写真に関する経歴の他、連絡先等を記述します

・補足資料:写真展に関連する資料があれば添付します。

詳しくは下記へ
http://www.takahisanagai.jp/photoexhibition/psp/psp41.html


●写真展の審査に何回も続けて落選しています。何が悪いのでしょ
うか?

・私も、第2回目の写真展審査では、3−4回落選して作品を撮り
直した末、開催に至りました。審査に落選した理由として以下が考
えられます。

・写真の撮り込みが甘い
・セレクションが甘い
・プレゼン資料作成に手を抜いている

・写真展審査に落選するとその場ではがっかりするものですが、落
選自体は必ずしも悪い事ではありません。むしろ、「これから作品
を成長させるチャンスをいただいた」と考えてみてはいかがでしょ
うか?

・苦しみながら切磋琢磨する間にも作品の質と写真の腕は知らぬ間
に向上しているものです。落選は成長のための大きなチャンスです。

詳しくは下記へ
http://www.takahisanagai.jp/photoexhibition/psp/psp42.html


●写真展開催が挫折しかけています。どうすればよいでしょうか?

・写真展開催という夢を実現するためには、まず最初に自分の夢を
具体的に持つことが必要ですね。具体的にイメージしてみてはいか
がでしょうか?

・私の場合、最初に写真展を開催して自分が開催者として会場でお
客さんに接している場面を具体的にイメージしました。小説の一番
最後をイメージしているようなものです。

・その後、実際に写真展を行うためには自分は何をいつどのように
行う必要があるのか、行うべき事をイメージとして具体的に固めて
いき、試行錯誤をしながら実行していきました。小説の最後から順
に読んで行っているようなものです。

・さらに、そのイメージが実際に実現できているということを潜在
意識にインプットし続けました。これは夢にチャレンジする際には
大変有効な方法です。

・言葉は非常に強い力、魂を持っています。試しに一ヶ月間、例え
ば毎朝目が醒める度に、

「よし、写真展をやるぞ」

と一言声を出して言ってみる習慣をつけてみて下さい。潜在意識に
対する働きかけは想像以上に大きいものがあります。

・夢は諦めた時点で夢に終わります。追いかけ続ける事で、夢は実
現に近づいています。

・しかし、夢が実現できないかもしれません。それでも、夢のため
に切磋琢磨した経験は、必ずあなたの成長の糧になって残りますし、
あなたを一回り大きくします。

・何よりも、夢を実現するまでの過程を楽しみましょう。

詳しくは下記へ
http://www.takahisanagai.jp/photoexhibition/psp/psp42.html


───────────────────────────────────
【ご感想のメールをいただきました】

Wさん(匿名)からメールをいただきましたので、ご紹介します。

≫はじめまして、

≫今年からメルマガ送信していただいているものですが、初めてメー
≫ルいたします。

≫まずは、カメラに対する色んな考え方やらご指導を厚く感謝いたし
≫ます。

≫私は、写真展をしようとかいうことまでは考えておらず、とりあえ
≫ずカメラにハマってしまったものです。ただ、出来上がったフォト
≫が自分なりに感動できたり、他人のフォトにどうしたらあんな風に
≫撮れるんだろうか?自分もあんなフォトが撮れたらなぁ〜と思い、
≫花や風景写真を撮っています。ただ、自分が感動できる。また、他
≫人も感動させることができるフォトを目指したいと思っているもの
≫です。

≫このマガジンでは、カメラの技術面を語ったり説明されるものだと
≫思っていたので、その点は本を読んで知識を少しでも私なりに昇華
≫しようと一様努力しているつもりです。

≫でも、このメルマガで技術面だけでなく色んな方向からの視点が必
≫要だと知りました。

≫今後ともよろしくお願いいたします。

Wさん、
ご感想をお送りいただき、どうもありがとうございました。

技術面のことをカバーしている写真の本は、素晴らしいものが世の
中に沢山ありますので、誰もまだカバーしておらず皆さんが必要と
されている内容を書きたい、と思っておりました。

Wさんからこのようにメッセージをいただき、大変励みになります。

これからもよろしくお願いいたします。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【あなたの声を聞かせてください】
──────────────────────────────
第六の心得、いかがでしたでしょうか?
是非、あなたのご意見・ご質問・ご要望を聞かせてください。

mailto:news@takahisanagai.jp

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【『風の写真館コレクション』より】
──────────────────────────────
今回は、Tokyo Bay Areaシリーズから「建設中のベイブリッジ - 山
下埠頭、1988」です。

1988年、深夜の山下埠頭で建設中の巨大な橋に出会いました。後に
「ベイブリjッジ」と呼ばれるようになったその橋は、深夜の闇の
中で、完成を待って佇んでいました。

http://www.takahisanagai.jp/collection/News/collection-038.html

『風の写真館コレクション』への登録は下記でどうぞ。
http://www.takahisanagai.jp/collection/collection.html

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【あとがき】
──────────────────────────────
いよいよ次回から、七つの心得の最後、第七の心得に入ります。

次回の第七の心得を以って、このメルマガは一旦一区切りにしたい
と考えております。よろしくお願いいたします。

では、また。
                          永井孝尚

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
発行人:永井孝尚 mailto:mail@takahisanagai.jp

 『風の写真館』http://www.takahisanagai.jp で作品やコラム
 を掲載しています。よろしければお立ち寄りください。

●ご意見・コメント・ご質問はこちらまで
mailto:news@takahisanagai.jp
●登録・解除・バックナンバー閲覧はこちらまで
http://www.takahisanagai.jp/photoexhibition/photoexhibition.html

●このメールマガジンは、 まぐまぐ http://mag2.com/ 、
 melma! http://melma.com/ のシステムを利用し
 配信しています。

●メルマガ【プロフェッショナル・サンデー・フォトグラファーへ!】
は無料です。

●本メルマガは自由にお友達に転送ください。
 転送いただく場合は、編集せずに、メルマガ全体をそのままお送
 りいただきますようお願いいたします。

Copyright(C), 2004-2005 永井孝尚

【バックナンバーへ戻る】