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■■■■『プロフェッショナル・サンデー・フォトグラファーへ!』■■■■
「写真がライフワーク」と考える写真家のためのメルマガ
                     http://www.takahisanagai.jp
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■■■今回のポイント■■■
今回から、第六の心得「作品発表の場を、自分で創る」です。
最初に、そもそも何故、我々は作品を発表するのかを考えてみまし
ょう。

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 本メルマガは、「ライフワークは写真」と考える方々に、
 プロフェッショナル・サンデー・フォトグラファーという生き方
 を提案します。

 7つの心得を順番に紹介しています。(詳しくは下記参照)
http://www.takahisanagai.jp/photoexhibition/psp/psp-backnumber.html

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第035号:2005/03/20
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■■■目次■■■
【改めて、七つの心得について】
【第六の心得:作品発表の場を、自分で創る 1】
【あなたの声を聞かせてください】
【私のお気に入り】
【『風の写真館コレクション』より】
【あとがき】

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【改めて、七つの心得について】
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本メルマガでは、七つの心得を以下の通り紹介してきました。

 第一の心得:第4〜6号
 第二の心得:第8〜15号
 第三の心得:第16〜20号
 第四の心得:第21〜29号
 第五の心得:第30〜34号

あと残りは二つとなりました。

ここで改めて七つの心得を見てみましょう。
詳しくは、バックナンバーを参照ください。
<http://www.takahisanagai.jp/photoexhibition/psp/psp-backnumber.html>

【第一の心得】写真を趣味ではなく、ライフワーク、自己表現手段
 と捉え、「写真とは何か?」を考え続けている

【第二の心得】数十年という人生の中での長い時間スパンで、自分
 だけのテーマを追い続け、撮り続ける

【第三の心得】最高の作品を作る道具として撮影機材には拘る。し
 かし、機材には溺れない

【第四の心得】自分の選んだテーマでは第一人者としてプロと同等
 の技術を持つ。但し、技術が全てでないことも知っている

【第五の心得】自分の作品に一番厳しい批評家は自分である。作品
 セレクションが撮影以上に大切と知っている

【第六の心得】作品発表の場を、自分で創る

【第七の心得】そして何よりも、写真を楽しむ


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【第六の心得:作品発表の場を、自分で創る 1】
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第六の心得は、「作品発表の場を、自分で創る」です。

最初に質問です。

何故、我々は作品発表の場を創り、他人に作品を見せる必要がある
のでしょうか?



⇒自分の乾坤一擲の作品に感動して欲しいから。
⇒自分の生き様を世に問いたいから。
⇒自分が作品を撮っているということを認識して欲しいから。

それらも正しい理由です。

これらに加えて、私は

⇒他人に作品を見せることで、作品自身が成長するから

を挙げたいと思います。


単に作品を見て欲しいのであれば、必ずしも作品発表の場を創る必
要はありません。

例えば、両親・兄弟・妻・夫・子供等の家族や、同級生・同僚等の
友人に作品を見せれば、それなりの反応を得ることが出来ます。

しかし、その反応は、「あなた」という個人に対する評価も含めた
反応です。必ずしも、純粋に作品単体で評価される訳ではありませ
ん。

これは、自分自身が家族の発表会に参加する場面を考えてみると、
分かりやすいかもしれません。

例えば、自分の子供が描く絵画作品については、どうしても評価が
甘くなるという現象が起きます。これは作者と自分との関係が濃密
なため、作品評価の際に「xxxちゃんが描いたxxの絵」という
ように、予めイメージが固まってしまうからです。

本来、作品はそれ単体で評価されるべきです。
作者自身の人物評価と併せて作品が評価されることは、プロフェッ
ショナル・サンデー・フォトグラファーにとっては必ずしも望まし
いことではありません。

作品を見る人が自分から離れた人である程、つまり自分との関係性
が低いほど、作品はそれ単体で他人から評価されます。

このためには、自分とは関係性がない多くの人達に作品を見ていた
だき、忌憚のない評価に晒すことが必要です。

このような評価に晒し、揉まれることで、作品自体が成長していき
ます。

次回は、もう少し掘り下げて考えてみたいと思います。


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【あなたの声を聞かせてください】
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あなたのご意見・ご質問・ご要望を聞かせてください。

mailto:news@takahisanagai.jp

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【私のお気に入り】
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私のお気に入りの写真集や書籍をご紹介します。

■■ 「プロカメラマンになれる本」 北斗 景 ■■

私自身、二十代中頃、ビジネスマンを続けるか、プロの写真家にな
るかで悩んだ時期に出会った本です。

プロフェッショナル・フォトグラファーとはどのような仕事で、ど
のような心構えを持たなければならないかを教えてくれた本でした。

それから20年近くが経過しました。

書店でこの本に出会うことはなくなりましたが、ある日インターネ
ットで何気なく検索してみると、なんと、この本の内容全体を掲載
しているサイトがあるではないですか!

この本は、このメルマガを始めるにあたっても、多くの示唆を与え
てくれました。ご興味のある方は、是非ご一読を。

http://www.kitanet.ne.jp/~aash/


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【『風の写真館コレクション』より】
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今回は、Tokyo Bay Areaシリーズから、「建設中のランドマーク・
タワー - 横浜MM21、1992 」です。

この時期の横浜みなとみらい21地区は、横浜博が終わって残され
た非常に大きな空間に、新しくいくつかの建物が建設されていまし
た。 この横浜ランドマーク・タワーもその一つでした。

現在とは違って周囲には視界を遮る建物は一切なく、寒い夜空に、
その大きな威容を見せていました。

http://www.takahisanagai.jp/collection/News/collection-030.html

『風の写真館コレクション』への登録は下記でどうぞ。
http://www.takahisanagai.jp/collection/collection.html

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【あとがき】
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先日、ラジオを聴いていたら、元プロスポーツ選手だったキャスタ
ーと、現プロスポーツ第一人者が対談をしていました。

その中で、「プロは常に、たとえ1cmでも、1mmでも、自分自
身を成長させ続けなければならない」という話をしていました。

第六の心得「作品発表の場を、自分で創る」も、作品を成長させる
ことを狙っています。

これから数回、お付き合いの程よろしくお願いいたします。

では、また。
                          永井孝尚

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発行人:永井孝尚 mailto:mail@takahisanagai.jp

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 を掲載しています。よろしければお立ち寄りください。

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