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■■■■『プロフェッショナル・サンデー・フォトグラファーへ!』■■■■
「写真がライフワーク」と考える写真家のためのメルマガ
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 本メルマガは、「ライフワークは写真」と考える全ての方々に、
 プロフェッショナル・サンデー・フォトグラファーという生き方
 を提案します。

 7つの心得を順番に紹介しています。(詳しくは下記参照)

http://www.takahisanagai.jp/photoexhibition/psp/psp-backnumber.html

 皆様と一緒に、写真家としての生き方を考えていければ、と思い
 ます。よろしくお願いいたします。

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■■■今回のポイント■■■

しばらくご無沙汰しておりました。皆様、お元気でしたでしょうか?
今回から、第五の心得です。
何事も選ぶ・捨てるは難しいですね。

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第030号:2005/01/09
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■■■目次■■■
【改めて、七つの心得について】
【第五の心得:一番厳しい批評家は自分 その1】
【あなたの声を聞かせてください】
【『風の写真館コレクション』より】
【最高のアマチュア合唱団・再始動プロジェクト】
【あとがき】

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【改めて、七つの心得について】
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本メルマガでは、
 第一の心得を、第4〜6号で、
 第二の心得を、第8〜15号で、
 第三の心得を、第16〜20号で、
 第四の心得を、第21〜29号で、
それぞれご紹介してきました。

改めてプロフェッショナル・サンデー・フォトグラファーの七つの
心得を見てみましょう。詳しくは、バックナンバーを参照ください。
<http://www.takahisanagai.jp/photoexhibition/psp/psp-backnumber.html>

【第一の心得】写真を趣味ではなく、ライフワーク、自己表現手段
 と捉え、「写真とは何か?」を考え続けている

【第二の心得】数十年という人生の中での長い時間スパンで、自分
 だけのテーマを追い続け、撮り続ける

【第三の心得】最高の作品を作る道具として撮影機材には拘る。し
 かし、機材には溺れない

【第四の心得】自分の選んだテーマでは第一人者としてプロと同等
 の技術を持つ。但し、技術が全てでないことも知っている

【第五の心得】自分の作品に一番厳しい批評家は自分である。作品
 セレクションが撮影以上に大切と知っている

【第六の心得】作品発表の場を、自分で創る

【第七の心得】そして何よりも、写真を楽しむ


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【第五の心得:一番厳しい批評家は自分 その1】
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今回から第五の心得をご紹介します。

第五の心得とは、「自分の作品に一番厳しい批評家は自分である。
作品セレクションが撮影以上に大切と知っている」です。

まず最初に質問です。

第一の心得で、「クライアントの要望から離れて自由に自己表現で
きるのが、アート的プロフェッショナルフォトグラファーの特権」
と述べました。

つまり、プロフェッショナル・サンデー・フォトグラファーは、自
分の価値観が最初にあり、それをいかに表現するか、ということを
考えていく必要があります。

言い換えれば、他人の目や意見に左右されることなく、自分自身の
考えが一番大事な訳です。

それでは、自分の衝動の赴くままに撮影し、出来上がった写真のセ
レクションは一切行なわず、「これがオレの表現したかったことだ!」
と発表すればよいのでしょうか?

ちょっと考えてみてください。




実はこれでは全然ダメなのです。
何故でしょうか?

プロフェッショナル・サンデー・フォトグラファーは、自分の作品
に対して厳しい姿勢を求められるからです。

理由は二つあります。

●まず現実的な問題として、多くの場合、第四の心得で述べたよう
な様々な技術的未熟さにより、作品が思った通りに写らず、必ずし
も十分に自己表現できていないからです。

また、仮に「思った通り」写っても、企画段階の練り方が不十分で
実は作品としては不十分な(言い換えると突っ込みが足りない)場
合が多いからです。

つまり、自分はいいと思っていても、作品としての完成度が低い場
合が多いのです。

●もう一つの理由はもっと根本的な理由です。

今まで何回か述べたように、写真はその人にとっての真実を写し出
します。言い換えると写真は自分そのものを写すことになります。

安易な作品セレクションは、極論すると安易な生き方に繋がります。
アートとは自分の価値観が評価軸になるからこそ、自分で自分の作
品に対して厳しくしなければならないのです。

セレクションとは、「選ぶ」作業ではありません。

実は、セレクションとは、「捨てる」作業です。

自分の作品の完成度は、いかに不十分な作品を捨てるかにかかって
きます。

次回は鑑賞者の立場でもう少し踏みこんで考えてみましょう。


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【あなたの声を聞かせてください】
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本メルマガは、読者の皆様と一緒に作っていきたいと思います。
是非あなたのご意見・ご質問・ご要望を聞かせてください。

mailto:news@takahisanagai.jp

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【『風の写真館コレクション』より】
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今回は、Tokyo Bay Areaシリーズから、「黄金色の河に浮かぶ水鳥
- 羽田、1990」です。

真冬の朝、羽田空港の南側にある多摩川河口が、空の色を反射して
黄金色に染まりました。この鏡のようになった水面を、水鳥が二羽、
滑るように泳いでいました。

この日は大変寒く、カメラのバッテリーがあがってしまい、急遽機
械シャッター式のカメラに切り換えて撮影を続けました。

こちらでご覧いただけます。
http://www.takahisanagai.jp/collection/News/collection-025.html

『風の写真館コレクション』への登録は下記でどうぞ。
http://www.takahisanagai.jp/collection/collection.html



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【最高のアマチュア合唱団・再始動プロジェクト】
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写真とはあまり関係ない話題ですが、アマチュア、又はプロフェッ
ショナルとしていかにアートに関わっていくのか、参考になると思
いますので、ご紹介します。

1970年代、古典から現代音楽に至るまでの合唱大曲に意欲的に
取り組み、マエストロの強烈なカリスマ性のもと、様々な合唱作品
を数多く日本に紹介してきたアマチュア合唱団があります。

フィルハーモニー合唱団(通称:フィル唱)という合唱団です。

通算76回の演奏会を通じ日本のアマチュア合唱音楽界に不朽の足
跡と感動をのこし、1985年フィル唱は演奏活動を休止しました。

演奏休止から20年後の現在、ご縁をいただいてフィル唱・再始動
プロジェクトに関わらせていただいています。マエストロは70歳
になり指揮者として油が乗ってくる年代になりました。

下記にウェブサイトがありますので、もしご興味のある方はご覧下
さい。コアメンバー募集中です。

http://homepage2.nifty.com/anjing/philharmonic/

よろしくお願いいたします。

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【あとがき】
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私が尊敬する田坂広志先生のご本で、

 「起こることは、すべて良きこと」

という言葉があります。

 自分の身に起こった・やっていることを「引き受けて」、
 それに対して夢中で「取組み」、
 自分自身でその意味を「感じ取っていく」、

という意味なのではないかと思います。

一ヶ月余りお休みの中で、色々と考えました。

たった一回だけの人生、様々な出来事の意味をより深く考えていき
たいと思います。

では、また。
                          永井孝尚

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発行人:永井孝尚 mailto:mail@takahisanagai.jp

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 を掲載しています。よろしければお立ち寄りください。

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