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■■■■『プロフェッショナル・サンデー・フォトグラファーへ!』■■■■
「写真がライフワーク」と考える写真家のためのメルマガ
http://www.takahisanagai.jp
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≫≫本メルマガについて≪≪≪
「プロフェッショナル・サンデー・フォトグラファー」とは、本
業を離れて一人のプロフェッショナルとして写真作品を撮り続け
る写真家のことで、私の造語です。
写真を本業にしていないからこそ、アート的プロフェッショナル
・フォトグラファーとして、一つのテーマを長いスタンスで追い
続ける人達です。
本メルマガは、「ライフワークは写真」と考える全ての方々に、
プロフェッショナル・サンデー・フォトグラファーという生き方
を提案します。
全部で7つある心得を紹介しています。現在は第四の心得。
詳しくは下記を参照下さい。
<http://www.takahisanagai.jp/photoexhibition/psp/psp-backnumber.html>
私も個展を中心に写真活動を続けています。
写真のサイトもYahoo!のCoolサイトに登録いただきました。
皆様と一緒に、プロフェッショナル・サンデー・フォトグラファ
ーの生き方を考えていければ、と考えております。
よろしくお願いいたします。
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■■■今回のポイント■■■
写真のソフトウェア的技術の核は、PDCAの考え方です。
今回は、最後のAction(対策)です。
何事も、対策は具体的に考える必要があります。
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第026号:2004/10/09
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■■■目次■■■
【セミナー開催まもなく締切り】
【前号のポイント】
【第四の心得:技術は大切だが全てではない その6 新・写真技術論4】
【あなたの声を聞かせてください】
【『風の写真館コレクション』より】
【あとがき】
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【セミナー開催まもなく締切り】
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■■■ 本メルマガのエッセンスを、セミナーでお話します ■■■
もうすぐ締め切りです。
お申込みがまだの方はこの機会に是非どうぞ。(参加無料)
セミナータイトル:
「プロフェッショナル・サンデー・フォトグラファーという生き方
と、その心得 第一回」(10月16日(土)開催 @ 東京・有楽町)
詳しい情報はこちら
http://www.takahisanagai.jp/photoexhibition/psp/seminar1.html
申込はこちら
http://www.formman.com/form.cgi?P99EhR38MFUyl9cp
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【前号のポイント】
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●実は、PDCAのCheck(結果確認)の段階に、プロフェッ
ショナル・サンデー・フォトグラファーと普通のアマチュア写真家
を分けるポイントがあります。
●何故なら、プロフェッショナル・サンデー・フォトグラファーと
普通のアマチュア写真家の違いは、撮影後の時間と労力のかけ方に
あるからです。
●「結果確認」と言っても、出来上がった写真が思ったように撮影
できているかどうかを確認するだけではないのです。「反省力」が
試されるプロセスです。
●まず最初に必要なことは、出来上がった写真で、自分の衝動を表
現できているのか、厳しい目で認識することです。
●しかし、これは非常に難しいのです。ともすると自分の写真に対
する評価が一番甘いのが自分だからです。
●「被写体への思い入れ」という名の自分のエゴと迷いがセレクシ
ョン作業を邪魔します。
●しかも、プロフェッショナル・サンデー・フォトグラファーに対
しては、誰も作品に対して厳しいことを言ってくれません。従って、
自分自身が自分の作品に対して一番厳しい批評家でなければなりま
せん。
●ここで必要なことは、徹底的に「粗探し」を行い、改善すべきポ
イントを見つけることです。 但し、シャッターッチャンスや露出
・ピント等の「ハードウェア的技術」の粗探しでは不十分です。
●出来上がった写真がどれだけのメッセージを持っているのかを考
えることです。言い換えれば「写真の力」を計る作業です。
●仮に今この世を去るとして、自分の作品として写真を一枚だけ後
世に残す場合、この写真を選ぶのか、もし選べないとすれば何故選
べないのかを徹底的に考えることです。
●では、Check(結果確認)の後のプロセスであるAction
(対策)はどのように行えばよいのでしょうか?
ということでした。
下記で前号について詳しくご覧いただけます。
http://www.takahisanagai.jp/photoexhibition/psp/psp25.html
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【第四の心得:技術は大切だが全てではない その6 新・写真技術論4】
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PDCAの最後の段階、Action(対策)です。
言うまでもなく、いくらCheck(結果確認)、つまり反省して
も、Action(対策)を伴わなければ全く意味がありません。
従って、「結果確認」を行う時には、どのようにすれば「対策」が
取れるのか、常に徹底的かつ具体的に考える必要があります。
例えばハードウェア的技術を例に取ると、いくらピント合せに注意
しても写真全体でなんとなくシャープさが欠ける場合があります。
このような場合、単なるピンボケ以外に、例えば「カメラぶれ」や
「引伸ばしボケ」が原因になっている場合があります。
●実はカメラぶれではないのか?
→シャッター速度は適切だったのか?低速度ではなかったか?
→何故そのスピードでブレたのか? 三脚を使うべきではないか?
→三脚を使ってもブレた場合、各部はしっかり締めていたか?
→リモートレリーズは使ったか?
対策:今後、大型三脚&リモートレリーズを活用する。
その条件はどのように設定するのか、考える。
補足説明:写真の中でピントが合った部分が特定できない場合、ピ
ンボケではなくカメラぶれが発生している可能性があります。
三脚&リモートレリーズでピントに十分気をつけて撮影してみ
ると、普通の機材でも驚くほどシャープに写る事が実感できま
す。時間があるときにお試し下さい。
●実は引き伸ばしボケではないか?
→写真の粒子は四隅にちゃんと出ているか?
→引伸ばしレンズの選定は適切か?
→引伸ばしレンズの絞りは適切か?開けすぎていないか?
逆に絞り込みすぎで回折効果によりピントが甘くなっているので
はないか?
→プリントの四隅でピントを確認できるように、ピーク小穴式でピ
ント合せをすべきだったのではないか?
対策の例:レンズをニッコール50mm F4に変更、ピント合せ
はピーク小穴式を使用し、絞りは必ずF8−11で設定
補足説明:大伸ばししたプリントの全体、又は四隅の部分のピント
が甘い場合、引伸ばしボケの可能性があります。これは、ルー
ペ等でプリントを拡大して見た場合に、フィルムの粒子が見え
るかどうかで判定できます。 ラボでプリントする場合でも発
生することがありますので、ご注意下さい。
ソフトウェア的技術を考えると、例えば海外撮影旅行で撮った作品
が、イマイチの出来、ということがよくあります。
このような場合、一つの方法は、最初の計画が妥当だったかどうか
を検証し対策を考えることです。例えば、海外旅行先の選定が結果
を大きく左右します。
●旅行先の選定
→そもそも、その旅行先で何を撮りたかったのか?
→場所の選定は適切だったのか?
巷のイメージだけで事前下調べをせずに選んだのではないか?
→事前に調べた情報・期待と、実際の違いは何だったのか?
→期待を下回っていたとしたら、何が悪かったのか?
→情報源は適切だったか?複数の情報源を比較検討したか?
→現地で時期・場所が不適切と分かった場合、現地で飛行機を手配
し移動すべきだったのではないか?
→何故移動できなかったのか? ホテルを長期予約してしまったか
らか? 予算がギリギリで航空機で移動する費用がなかったから
か?
対策:旅行に出かける前に、撮影の狙いと、その場所で何を撮影す
るのかを明確にしておく。複数の情報源を比較検討し、具体的な
イメージを作る。また、宿泊先は初日と最終日のみの予約とし、
現地で宿泊先を探す。現地での移動用費用は余分に見る。バック
アップの撮影地をいくつか考えておく。現地ではニュースをマメ
に見て、天候状況を把握した上で撮影計画を立てる。
補足説明:私の場合、十分に下調べをせずに現地に行ったところ、
熱帯雨林気候の雨季にあたってしまい、3日間大雨が続いたた
め、現地で格安チケットを手配して1000Km移動したこと
があります。下調べを十分に行い、かつ、旅行計画は柔軟性と
余裕を十分に持つ必要があります。
このように、
Plan(企画)
Do(実施)
Check(結果確認)
Action(対策)
を確認し、対策を次回の企画に反映することで、
P→D→C→A→P→D→C→A→P→D→C→A→P....
と繋げていき、ハードウェア的技術・ソフトウェア的技術を高め、
作品を進化させていきます。
さて、技術を深めるためのノウハウが分かっても、なかなか実行に
移すのは難しいものです。そのために、現時点で何を始めればよい
のでしょうか?
詳しくは次号でご紹介します。
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【あなたの声を聞かせてください】
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是非あなたのご意見・ご質問・ご要望を聞かせてください。
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【『風の写真館コレクション』より】
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今回は、Tokyo Bay Areaシリーズから、「イルミネーションで光る
Z - 横浜新山下、1988 」です。
ある夏の夜、新山下でYokohama Bay Side Clubのイルミネーション
を受けて輝くZを見つけました。 闇の中にZの美しいボディライ
ンが浮き上がり、ファインダー上で幻想的な絵になっていました。
こちらでご覧いただけます。
http://www.takahisanagai.jp/collection/News/collection-021.html
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http://www.takahisanagai.jp/collection/collection.html
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【あとがき】
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では、また。
永井孝尚
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発行人:永井孝尚 mailto:mail@takahisanagai.jp
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Copyright(C), 2004 永井孝尚