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■■■■『プロフェッショナル・サンデー・フォトグラファーへ!』■■■■
一つ上を目指すアマチュア写真家のためのメルマガ
                     <http://www.takahisanagai.jp>
■■■今号のポイント■■■
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『プロフェッショナル・フォトグラファー』とよく言いますが、こ
の言葉の意味って考えたこと、あります? よく考えてみると....。
深いかも!?
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創刊号:2004/01/25
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■■■目次■■■
【プロフェッショナルの意味】
【今週の壁紙】
【あとがき】

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【プロフェッショナルの意味】

皆様、はじめまして。永井孝尚です。

このメルマガでお知合いになれたのも何かのご縁だと思います。
よろしくどうぞお願いいたします。

さて、このメルマガをご覧になっている方は、何らかの形で写真に
関わっておられる方と思います。

私は、というと、写真以外の仕事を持ち、写真を撮っている、いわ
ゆるサンデー・フォトグラファーです。

自分がプロかアマかを意識することはあまりないのですが、「写真
で食っているのがプロ」という世間の基準で考えると、写真で食え
る程の収入はないので、アマチュア写真家に分類されると思います。

しかし、写真を本業としていない方でも、自分独自の写真のテーマ
を持ち続けて素晴らしい作品を発表し続けている方は大勢おられま
す。

例えば、緑川洋一さんという写真家。
本業は歯医者さんですが、「色の魔術師」「光の魔術師」と言われ、
瀬戸内海の非常に美しい写真を撮影し続け、勲四等瑞宝章という勲
章まで授賞されています。(詳しく知りたい方は下記をご覧下さい)

<http://www.fujifilm.co.jp/photographer/2001_01midorikawa/index.html>

このように、写真を本業としていなくても、中にはプロを圧倒する
写真作品を撮られている方もいる訳で、アマチュア写真家とプロフ
ェッショナル・フォトグラファーを区別するものは何なのか、難し
いですよね。

そこで、「写真を本業としていなくても、プロを圧倒する写真作品
を撮られている人達」を、このメルマガでは「プロフェッショナル・
サンデー・フォトグラファー」と呼びたいと思います。

ということで、このメルマガのテーマは、アマチュア写真家がいか
にすれば自分の作品を高めていけるのか、ということがテーマです。

技術論ももちろん大事ですが、素晴らしい作品を残している方々は
それ以上の「何か」を持っておられるように思います。そのあたり
を探っていきたいと思います。

蛇足ですが、「プロフェッショナル・サンデー・フォトグラファー」
という言葉は私の造語です。このメルマガを発行する前にインター
ネットでこの言葉を検索したところ、この言葉は存在していません
でしたので、もしかしたら私が世の中で初めて言い出した言葉かも
しれません。

さて、ここで質問です。

プロフェッショナル・フォトグラファーとは、写真で生計を立てる
人のことなのでしょうか? それとも....?

そもそも、「プロフェッショナル」とはどのような定義なのか、辞
書を調べてみました。

広辞苑等で調べると、「プロフェッショナル」は「職業的な」等と
説明があり、今ひとつ新しい発見がありません。

そこで、Merriam-Webster Dictionary <http://www.m-w.com/>とい
う英英辞典を見てみると、プロフェッショナル(professional)の語
源となるプロフェッション(profession)の意味は下記の通りでした。

「信念・信条・意見を公に宣言したり主張する行為」
("an act of openly declaring or publicly claiming a belief,
faith, or opinion")

ということは、「写真のプロフェッショナル」とは、「自分自身が
信念を持って写真に取組み、かつ、公に自分の作品を人々に問うて
いるのか?」とも言えそうです。

言い換えると、写真を職業としているかどうかに関わらず、自分し
か撮れないテーマを信念を持って追い続け、かつ、作品を発表し続
けているかどうかが、プロフェッショナルな写真家の基準と言える
のではないでしょうか?

ここで改めて「写真のプロフェッショナル」を考えてみると、ビジ
ネスとアートの二つの軸で考える視点もあるかと思います。

■ビジネスの軸で考えると、プロフェッショナルとは、結果をお客
 様が満足し評価していただけるか?、ということ
 (マーケットインの発想)
■アートの軸で考えると、プロフェッショナルとは、作品を自分自
 身の基準で評価できるか?ということ
 (プロダクトアウトの発想)

これらの軸で考えると、写真の世界では、二通りのプロがいること
になります。

・職業的プロフェッショナル・フォトグラファー
・アート的プロフェッショナル・フォトグラファー

この違い、何でしょうか?

ということで、今回はここでおしまいです。

メルマガの最初で、いきなり言葉の定義に入ってしまいましたが、
今後の展開の中で大切な部分ですのでちょっとだけご辛抱ください。

次回は、この2つのプロフェッショナル・フォトグラファーがどの
ような世界で生きているのか、アマチュア写真家との関係は、とい
ったところをご紹介します。

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【今週の壁紙】

1週間期間限定で1024×768の壁紙をご提供しています。
(注:必ず下記『著作権及び利用規程』をご承諾の上利用下さい)
<http://www.takahisanagai.jp/copyrights/copyrights.html>)

今週の壁紙は、Tokyo Bay Areaシリーズから、新木場で撮影した
「青く不安な空」です。この日は低い雲が垂れ込め、小雨も降って
いました。明け方にスローシャッターで流れる雲を表現してみまし
た。この壁紙は下記にあります。

<http://www.takahisanagai.jp/present/tba9301px.html>

今回のIDとパスワードは下記の通りです。

 ID:europe
 パスワード:america

このページのIDとパスワードは2月1日に変更されますので、お早
めに。

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【あとがき】

とりあえず、メルマガがスタートしました。

非常に多くのアマチュア写真家がいる写真大国・日本だからこそ、
アマチュア写真家主導で日本の写真文化を高められるのではないか
と常日頃考えていました。

微力ながら、このメルマガを通じて貢献していければ、と思ってお
ります。色々と不慣れな点があると思いますが、よろしくお願いい
たします。

ではまた、来週。
                          永井孝尚

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発行人:永井孝尚 <mailto:mail@takahisanagai.jp>

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